ここ数日のニュースで思うこと
気づけば3月も最終週。本当に月日の経つのって早いですよね・・
(年齢を重ねると特にそう感じてしまいます)
3月は各団体の総会や、役員会などがあり、私もいくつか出席させていただきました。
そんな中、入ってきた某旅行会社の破産のニュース。
旅行を楽しみにして申し込んでいらっしゃったお客様のことを思うと、心が痛くなります。
旅行会社には大きく分けて3種類あります。
第一種、第二種、第三種。
弊社は第三種となります。
どこが違うのか??とよく聞かれますが、まず第一種は海外旅行、国内旅行ともに募集旅行ができます。「募集旅行」とは一般的に旅行会社が企画し、値段設定もし、パンフレットを作って広く不特定多数の方々に「こんな旅行ありますけど、行きませんか??」ってことができます。
そして第二種は国内旅行に限ってそれが可能です。
第三種は基本募集旅行ができません(現在は地域限定というのがあるので、基本・・です)「旅行行きたいんだけど・・」というお申し込みを受けての『受注型』というのが主になります。
そしてその業種によって所属する団体も変わってきます。
「日本旅行業協会(JATA)」と「全国旅行業協会(ANTA)」です。
通常第一種は「日本旅行業協会」、第二種と第三種は「全国旅行業協会」に所属します。
これらに入会する際は、必ず「弁済業務保証金」というものを支払います。
この金額は何種なのかによって決められています。
今回の会社は第一種でしたので、「JATA」に加入しており、この「弁済業務保証金」の中で、すでに旅行代金を支払われたお客様に対して、返済されていきます。ただその金額には限りがあるので、全額戻ってくるか・・?は内容(負債額)にもよると思います。
弊社は「全国旅行業協会」の正会員ですので、もちろん「保証金」は納めています。
ただこれらの団体への所属は強制ではないので、加入していない旅行会社もありますので、お気を付けになったほうが良いと思います。加入していない会社だと、保証金がないので支払い済みのお金が戻ってくるかは怪しいです。
旅行の申込は基本的には「申込金」を受け取った時点で、契約成立となります。
そして旅行代金と引き換えに、切符やクーポンをお出しすることとなります。
ですから、今回の会社のお客様はちゃんと料金を支払われたようですから、何の問題もありません。
代金と引き換えの切符等を渡さない旅行会社が100%悪いということになります。
今回の旅行会社は「格安」を売りにしていたと聞きます。
近年、航空券も名前を登録したうえでないと航空券の予約もできませんし、名前なしで団体として航空券を仕入れることは難しくなっています。正直、旅行会社をやっていても「なぜこの料金が出せるのだろう??」と思うチラシ等を見かけることもあります。
現在、ネット社会となり航空会社や、宿泊先も、旅行会社を通さなくても直接お客様とやり取りしたほうが、リスクが少ないということで、だんだん旅行会社には厳しい世の中にはなっています。
それでも頑張っている旅行会社はたくさんあります。
弊社に限って言うと、私が「みゅうツアーズ」を作った原因?はまさに「倒産」です。
ご存知の方も多いかと思いますが、私の勤めていた旅行会社が倒産し、自分でやることにした!といのが理由です。
ですから、ある意味「反面教師」で、お客様にも取引関係(宿泊先機関や運輸機関)にもご迷惑かけない体制を作ってきました。
時にはお客様に無理をいうこともありますが、基本的には正直にお話してご理解いただいている、と思っています。
ぜひ今度旅行会社に行かれる機会がありましたら、ぜひ探してみてください。
その旅行会社が何種かは必ず旅行会社に掲げてある「旅行業登録票」に記載してあります。
(もし掲示してなかったら、それこそ違法なので指摘されたほうが良いです)
JATAやANTAの会員かどうかは入り口付近もしくは目のつくところにそれぞれのシールが
貼ってあるはずです。
今回の件で被害にあわれたお客様が早く問題が解決するよう、祈っています。